『世界一のアントレプレナーシップ』(山川恭弘著/講談社)

日々の仕事で、起業したい人向けの支援を行う機会が増えてきました。
自分のアンテナが「起業」に向き始めたときに、書店で目に飛び込んできた本です。
著者の山川さんは、米国バブソン大学でアントレプレナーシップ(「起業道」)を教えています。
本書では起業をする上で大事な考え方が多く出てきます。
各章のタイトルを見るとわかります:
- 夢を描く
- 行動する
- 失敗する
- 囚われない
- 自らを律する
- 幸せを掴みとる
最初に「ビジョン」の大切さが説かれます。
ビジョンの大切さはよく聞きますが、事業を続けていくと忘れてしまう社長も多い。
ましてや、事業をスタートさせる段階では、より「ビジョン」を持つことが求められる。
「何のために自分は起業するのか、それを自覚すること、夢を、ビジョンを思い描くこと、それこそがこの時代を自分らしく生き抜く第一歩です。」(p.59)
次に「行動する」ことの大切さがきます。
ああだこうだ言わず、まずは行動すること。
「できるだけローリスクで、小さなことから始める(中略)小さなことをショートタイムで、どんどん進めていくのです。それでも、大きな夢を見つめながら。大きな目標に対して、そこに至る過程を小さく分解し、一つずつ積み重ねていく。」(p.79)
本書の最初から最後まであらゆるところに、「一歩、踏み出せ」という言葉が出てきます。
それくらい行動することが大事であるということです。
誰しも今の状態が一番心地良い。
そこから飛び出すときには恐怖感が湧いてくる。
でも、そこで一歩踏み出せば、必ず成長につながる。
「気づき」の大切さも書かれています。
次の文章が心に響きました。
「スキルよりも私が重視しているのは、「気づき」です。世の中にたくさんある「痛み」に気づき、解決したいと思う心です。技術は教えれば、得手不得手はあっても、大抵の人は身につけることができます。しかし、「気づくこと」は誰でもできるように見えて、なかなかその「視座」を得ることは難しい」(p.241)
視座とは物事を見つめる視点です。
そして、視座に関してこう説きます。
「世界なんて、自分の視座が違えば、まったく違って見える。逆に言えば、世界を変えたいのであれば、自分の視座を変えればよい。」(p.245)
本書を読んでいると「行動」したくなります。
いてもたってもいられないくらいに。
「気づき」を大事にしたくなります。
「視座」も意識していきたくなる。
モチベーションも上がり、良い学びとなりました。
