『ホモ・デウス(上)』(ユヴァル・ノア・ハラリ著/河出書房新社)

ハラリさんの著書です。
『サピエンス全史』を読んだときから、本書はいずれ読みたいと思っていました。
本書は上下巻あるうちの上巻です。
読み始めて気づいたことがあります。
てっきり人類の未来のことを多く語っていく内容だと思っていましたが、上巻では主にホモ・サピエンスのこれまでの歩みが出てきます。
未来を語るには、まずはこれまでの歩みを押さえることが必要とのことです。
どうして我々は地球上で特別な存在であるのか。
今まで人類が作り上げてきた世界観や概念はどういったもので、なぜ我々はそれを信じているのか。
「(未来を)理解するためには過去を振り返り、ホモ・サピエンスとはいったい何者か、人間至上主義はどのようにして支配的な世界宗教になったのか、人間至上主義の夢を実現しようとすれば、なぜその崩壊を引き起こす可能性が高いかを詳しく調べてみる必要がある。」(p.127)
そして、これまでの歴史を、科学と人間至上主義との間の取り決めを形にするプロセスと捉えていきます。
「現代社会は人間至上主義の教義を信じており、その教義に疑問を呈するためにではなく、それを実行に移すために科学を利用する。(中略)科学と人間至上主義を結びつける契約が崩れ去り、まったく異なる種類の取り決め、すなわち、科学と何らかのポスト人間至上主義の宗教との取り決めに場所を譲る可能性が十分ある。」(p.333)
その可能性のある新しい取り決めとはどういうものなのか。
下巻ではそこが語られるようです。
下巻を読み終わったあとに、何を感じるのか楽しみです。
