0383 大きな転換点

日銀がマイナス金利の解除、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)の撤廃などを決めました。

「金利のある世界」に近づいてきたと報道されています。

日本経済にとって大きな転換点となりそうです。

家計へどういう影響が出てくるのか気になりますが、中小企業、特に零細企業にどういった影響が出るかも気になります。

今朝の日本経済新聞によると、借入金利が1%上昇すると企業全体としては経常利益が7.4%減少、零細企業では21.1%の減少が見込まれるとしています。

本業の利益で利払いができない「ゾンビ企業」は25万社あるとされ、物価高、人手不足、賃上げなどによるコスト増がある中で、中小・零細企業にとっては厳しい状況が予想されます。

全体としては、利益の出ない企業には退出してもらい、利益を出す会社で生産性を上げていくなど新陳代謝が進むことでプラスの面もありそうですが、個別の企業で見ていくと死活問題です。

コロナ禍で打撃を受けた中小企業をどう支援していくか。

この数年間はこの視点で国の支援も行われていましたが、最近は少しずつ先を見据えた方向になっているように感じます。

「金利のある世界」に近づくにつれ、企業の新陳代謝を促し、利益を出す企業へ人材を集めるような流れになっていくのでしょう。

そう考えると、いろいろな面で今が転換点なのかもしれません。

中小企業支援をする上で、私のマインドも少しずつ修正していく必要があると感じています。

そして、どう中小企業へ影響が出てくるのかは注視していきたいと思っています。

35歳のときに40年以上続く会社を後継者として 事業承継を行い、6年間代表として経営に携わりました。代表を退任後は、中小企業の事業承継を支援しています。中小企業診断士/ビジネスコーチ
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