0173 「共感」と「苦言」

お客様と向き合うときは、お客様がどうやったら何かの「気づき」が得られ、それを受けてどう行動に移せるかを考えています。

お客様自身の中に答えがあります。

それを引き出すお手伝いができたら嬉しいと思っています。

お客様とのやり取りを通して、いい形で「気づき」が出てくる場合もあれば、そうでないときもあります。

自分自身のお客様に向き合う状態によっても結果が変わります。

「共感」を大事にしています。

ただ、敢えて苦言を呈することも時には必要なのだと思うようになりました。

私が経営者の立場で悩みが多く眠れない日が続いていた頃、時期は違うのですが商工会議所の経営指導員2名に相談したことがあります。

2人の対応の仕方が違いました。

1名は「共感」重視。

話を聞いてもらいながら自分の苦しさを理解してもらい共感する言葉もくれました。その方とのやり取りで、涙を堪えるのに必死になるくらい感情が出てきました。守られている感じを受けました。

もう1名は「苦言」を呈するタイプ。

こちらの話をすべて聞いた上で、ズバッとやるべきことを言ってくれました。「社長、(つべこべ言わず)〇〇をやるしかないじゃない」と。その〇〇は頭で考えるのは簡単なのですが、現実に行動に移すには相当覚悟がいることです。

この2人の対応は、どちらも私には有り難かったです。

どちらが自分の行動に繋がったかと言ったら、2人目の方の対応だったと思います。

どことなく武骨さがある方でしたが、その「社長、(つべこべ言わず)〇〇をやるしかないじゃない」という一言が、後の腹を決めた行動を後押ししたように思います。

どちらが良いかはお互いの関係性によっても違うのでしょうね。

どちらも大事にしていきたいです。

35歳のときに40年以上続く会社を後継者として 事業承継を行い、6年間代表として経営に携わりました。代表を退任後は、中小企業の事業承継を支援しています。中小企業診断士/ビジネスコーチ
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