仕事でお客様に自分の知り合いを紹介するケースがあります。
双方にとって良い形になると、紹介した側としても嬉しいものです。
ただ、紹介というのはリスクもあります。
紹介したはいいけど、お客様にご迷惑が掛かってしまう結果になった場合、それは紹介した自分の責任にもなります。
信頼できる人だから紹介するのですが、それでもご迷惑を掛けてしまうことはあります。
だからこそ、紹介してもらった人もそれなりの責任感を持つことが大事だと思います。
10年程前、私は中小企業診断士として独立しました。
そのとき、士業として何年も独立して活動している先輩(M氏)に教えてもらったエピソードがあります。
M氏が20代で独立した頃、年配の経営者で良くしてくれた方がいました。
その方が経営で困ったことがあり、M氏は対応できる知り合いを紹介することにしました。
M氏から紹介してもらった方が、その経営者に会いに行きました。
話は順調に進み、契約となりました。
その後、経営者からM氏に連絡が入りました。
経営者は激怒しています。
なぜか?
経営者はこう言いました。
「なぜ紹介の場におまえは来なかったんだ?」
紹介する場にM氏が来なかったことが理由のようです。
そこでM氏は学びました。
紹介を出す際は、自分の責任でもって紹介する。当然、その紹介する場に自分も同席しお互いを繋ぎ合わせることが大事なんだと。
経営者は、そのことをM氏に伝えたくて敢えて叱責したそうです。
このエピソードを聞いたとき、私はすごく感銘を受けました。
これ以来、仕事上で誰かを紹介する際には必ず自分も同席するようにしています。
紹介を出した以上は、その後の結果は自分にも責任があることを肝に銘じて動いています。
ただ、一度紹介して微妙なことがあれば、次はその人を紹介することに躊躇します。
結局は信頼性なんだと思います。
逆もしかりです。
自分を紹介してもらった際には、紹介してくれた方の顔に泥を塗るようなことは絶対してはならないと思っています。
そのくらいの気持ちでいたいと常に思います。
まあ、紹介してもらうという機会はあまりありませんが(笑)
その時点で自分は未熟なんだと思ってはいます、、、