0135 「ありのまま」

「魅力」って何か。

若い頃は「カッコ良く」いたいと思い、

社会に出てはいかに自分が「できる人」であるかを表現し、

常に自分を「超える」装いをしていた気がします。

でも、それってありのままの自分ではないため、どこかで無理がきます。

不思議なもので、見る人が見ると、それってバレてしまう。

以前関わりのあった経営者で、SNSで「自分以上」を表現している方がいました。

SNSの内容を見ていると、この方がいかに自分自身に対して自信がないかが見えてきます。

無理によく見せようとしなくてもいいのに。

そのままが素晴らしいのになと思いながら、その方のSNSを見ていました。

富士山は魅力的。

みんな富士山の前では圧倒されます。

富士山は自分で何かを繕おうとしているか?

していないですよね。

そのままそこに佇んでいるだけ。

その存在が素晴らしい。

人であれ、商品であれ、風景であれ、自分がいつも魅力的と感じる対象は「ありのまま」の状態が多い気がしています。

人であれば、その人の「ありのまま」が垣間見えたとき。

商品であれば、真っ直ぐに商品コンセプトが伝わってくるとき。

風景は自然そのものが素晴らしい。

「すべての人はすごい価値を持ってこの世に生まれてきた」

この考え方が好きです。

みんなすごい価値を持っているのに、人間社会で生活しているとどうしても他人との比較になってしまい、自分にはそこまで価値がないのではないのかと思いがちになってしまう。

残念なことです。

その人の「ありのまま」が一番カッコ良い。

その人の「ありのまま」はその人の個性であり、自分にはない部分でもあるので魅力的に感じるんだと思います。

仕事で自分を大きく見せてしまったときは、大抵うまくいきません。

お客様と普段は「ありのまま」で接していても、第三者が同席したときにその人へよく見せたいと欲が出てしまうことがあります。そういうときは決まってうまくいきません。

不思議なものですね。

繕いがちになりますが、できるだけ「ありのまま」でいたいと思っています。

35歳のときに40年以上続く会社を後継者として 事業承継を行い、6年間代表として経営に携わりました。代表を退任後は、中小企業の事業承継を支援しています。中小企業診断士/ビジネスコーチ
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