0076 池袋の路地裏で見た光

この時期としては気温が高く歩くと汗ばむある夕方。池袋駅から10分程度の住宅街を歩いていました。

狭い路地を歩いていると、汗だくの20代くらいの外国人男性2名が談笑していました。建築関連の方たちのようです。近くを通ると、60代半ばの日本人男性の警備員が大きな笑顔でその2人に話しかけていました。

日本語もまだあまり話せないようですが、傍目から見ていても、彼らは楽しくコミュニケーションを取っていることが伝わってきました。

そして、通り過ぎるとき、外国の方1名が私に大きな笑顔で会釈しました。

こんな無邪気な笑顔は久々でした。

日本は人口減の中にいます。

日経新聞(4月27日)によると、2056年には人口は1億人を下回り、70年には8000万人程度になると予想されています。人口減に伴い、外国人が日本を下支えする構造となり、10人に1人は外国人になります。

国力を維持するためには働き手の確保が必要となり、日本人の働き手が減る中では、外国人労働者の受け入れは必要な流れなのでしょう。

厚生労働省のデータによると、日本で働く外国人は、2022年に過去最多の182万人になりました。10年前と比べて2.7倍となり、増加傾向にあります。

外国人と接する機会が増える中、どう受け入れ体制を作っていけるかは課題のひとつですよね。

制度として受け入れ体制を整えること以外に、日本人の感情面も大きい要素になってくるのだろうと思います。

拒絶感を持ってしまうこともあると思いますし、単純に外国人との接し方がわからなくて素っ気ない対応になってしまうこともあると思います。

そういった中で、池袋の路地裏で見かけた60代半ばの日本人男性と20代の外国人労働者との笑顔の交流は、私には大きな光と映りました。

最近ではあまり見かけない「温かさ」も感じました。

このような光景に、当たり前のように出くわすことのできる世の中になるといいなと思います。

35歳のときに40年以上続く会社を後継者として 事業承継を行い、6年間代表として経営に携わりました。代表を退任後は、中小企業の事業承継を支援しています。中小企業診断士/ビジネスコーチ
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