中小企業診断士の集まりで、「マネジメント・カウンセリング研究会」に参加しています。
経営支援をする上で心理的な部分も大事にしていこうという目的で、毎月課題図書をもとに勉強しています。
課題図書は、『ウェルビーイング』(前野隆司・前野マドカ著/日経文庫)。
今月の講師は私で、この本の第3章と4章を担当しました。
発表のために何回も読み込み、パワポで67ページにまとめました。かなり時間がかかったのですが、このくらいのめり込んで本を読み勉強したのは久しぶりだったので、心地よい達成感を感じています。
発表時間は90分。その後30分は討議の時間になりました。
この本の中で、幸福度と年齢の関係が紹介されていました。
・生を受けてから次第に不幸感が増す ・50歳頃に底を打つ ・それ以降は幸福度が増す
これを「U字カーブ」といいます。
研究会のメンバーは60〜70代以上の方たちばかりなので、このU字カーブをどう感じるか問いかけてみました。
何歳くらいで底を打つかは別にして、人生の後半では次第に幸福度が上がっていくことをほぼ皆さん感じているようです。
70代の方がこうおっしゃったことが印象的でした。
「歳を重ねると、ちょっとやそっとのことがあっても、『ああ、以前あった出来事よりはマシだな』ということが増えるから、そこまで悩まずに済みますね。」
経験を重ねることの凄さを感じました。
この本のテーマ。
ウェルビーイング
大切な概念です。自分自身のウェルビーイング、周りの人のウェルビーイングを高めていきたいですね。
また、ご支援する中小企業でどうやって働く人のウェルビーイングを目指していけるか。課題はたくさんありますが、こういった観点からもご支援していきたいという思いを強くしました。
読んで終わりではなく、ここから学んだことを仕事に活かしていく。そういう活きた学びでないといけないと思っています。