『はじめて読む人のローマ史1200年』(本村凌二著/祥伝社新書/2014年)

古代ギリシアをもっと知りたいと思っているのに、ついローマ史に目がいってしまう。
Netflixで『ローマ帝国』という3シーズンのドラマでは、コモドゥス、ユリウス・カエサル、カリグラの3名による統治が描かれており、ローマ史の変遷を知らなくても楽しめます。
断片的に見ていても古代ローマに惹かれるものがある。
人間の性が色濃く表れているからでしょう。
ローマ史をざっと押さえたく本書を手に取りました。
「数ある文明のなかで、起承転結をこれほど完璧に見せてくれる歴史はローマのほかにはありません。」(p. 4)
紀元前753年からはじまり、西ローマ帝国が476年に滅亡するまでに約1200年。
日本は縄文〜弥生〜古墳時代。
そんな時代に、よくもまあ、これだけの成熟した文明ができたなと思ってしまいます。
そして、ローマ史を眺めていると、今世界中で起きていることは瞬間の出来事なんだなという不思議な感覚にもなります。
そりゃあ、理解しづらい指導者がいても仕方ないよなと。
「アテナイが一世代約三◯年ですぐに民主政を実現させたのに対し、ローマは、身分闘争を繰り返しながら、約二◯◯年の歳月をかけて、共和政を完成させていきました。」(p. 74-75)
ギリシアは「独裁政」「貴族政」「民主政」が循環するような形になっていたが、ローマは「共和政」のなかで絶妙な権力バランスをとっていた。
ローマ人は独裁を嫌い、そして自分たちの国を愛していた。
「世界史のなかでもっとも『祖国』や『愛国心』を強く意識したのはローマ人だったのではないか」(p. 80-81)
それが1200年も続いた理由のひとつなのでしょうか。
古代ギリシアの文化(思想・哲学など)がどうローマへ引き継がれていったかに興味があります。
ローマにどのような影響を与えたのか。
なぜギリシアへの憧れが残り続けたのか。
ギリシア〜ローマのあちこちをかいつまみながら、ゆっくり見てみたいと思っています。
なかなか日本史へ移れない・・・。
