0787 スマホだけでは辿り着けない場所

今朝の日経新聞で「オーバーツーリズム」をテーマで九州大学の田中俊徳氏が寄稿した記事が出ていました(『混雑・渋滞 規制や課税で緩和』)。

世界各地でオーバーツーリズムが問題になっていますが、対策としては3つあるといいます。

  1. 規制的手法
  2. 経済的手法
  3. 情報的手法

規制をかけて管理する、入域料のようにお金を徴収することで管理する、情報の見せ方で管理する。

富士山の例が出ていましたが、1日の入域者数を定めて許可制にすること、入域料を1人4千円課すこと、混雑カレンダーを提供することで分散を図るなどです。

私がこの記事で一番印象に残ったことは、この情報的手法に関しての例です。

オーバーツーリズムが問題になっているバルセロナ市では、混雑が激しい路線バスをスマホの地図アプリから削除するようアプリ業者へ要請したようです。

観光客はスマホの地図アプリ等で行き先を調べるケースが多いため、そもそも情報が載らなければ行く人も減るということです。

こういう発想があるのか!と驚きました。

地図アプリって何でも載っていると勝手に思い込んでいたため、まさか情報を削除してもらえるとは思っていませんでした。

確かに、情報がなければ、それを頼りにしている人は辿り着けません。

いい案だと思います。

ちなみに、観光地で景色を写メすることに躍起になっている人をよく見かけます。

そういう人たちを見ていると、その場所をじっくり味わえているのかなと疑問が生じます。

写メを撮ることが目的になっている人も多そうですよね。

SNSにアップしたいというのもあるのでしょう。

撮影して画像に残すというのもあとで振り返る楽しみにはなりますが、心に残す方が良いのではないでしょうか。

そういう意味でも、スマホだけでは辿り着けないというのは、良いことかもしれません。

本当に行きたい人は下調べをして不便を感じながらも辿り着く。

そういう観光の在り方もあっても良いのではないかと思います。

経営経験やコーチングの実践を通じて、深い対話により経営の選択肢を広げ、納得感のある意思決定をご支援しています。また、組織やチームの関係性を育む支援に取り組んでいます。3Cサポーター/中小企業診断士
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