『最難関のリーダーシップ』(ロナルド・A・ハイフェッツ、マーティ・リンスキー、アレクサンダー・グラショウ著/英治出版)

毎月参加している勉強会の課題図書『経営の力と伴走支援』(角野然生著)の中で紹介されていた本です。
来月の勉強会では私が発表担当のため、参考のために読みました。
課題の種類には「適応課題」と「技術的問題」があります。
「適応課題」とは、問題の当事者が適応することによってのみ前進させられる課題であり、学びながら解決へと向かっていきます。
当事者の優先事項、信念、習慣、忠誠心などを変えていかないと対処できません。
「技術的問題」は、すでに解決策がわかっており、既存の知識で解決できるものです。
外部環境が激しく変わる今の時代は適応課題が多くなります。
この適応課題に対してどのようにリーダーシップを取っていくかが書かれています。
大きな流れとしては、①システムの診断、②システムを動かす、③自分自身の診断、④自分を戦略的に動かす、の4つです。
「診断」し「行動」する。
対象は組織である「システム」と、そこに関わる「自分自身」です。
本書を読んで興味深かった点は、適応課題に対処する際に、リーダーシップを取る自分自身も内省が必要だというところです。
自分自身のコンフォートゾーンを越えないといけないこともある。
課題解決において変化が伴うため、大きな抵抗にあうこともある。
自分自身を知り、その上で自分をどう使っていくか。
組織が成長しながら適応課題を解決するためには、自分自身も成長しながら関わっていく必要がある。
「個人的利害を超越して、自分が信じるもののためにリードしようとしながら、他方ではその効果を最大限にするために、自分自身を管理、活用し、満足させて戦略的に動かすことにも配慮しなければならない。つまり自分が未知の領域に入ろうとしていることを自覚しながらそれに沿った行動をとる必要があるということだ。」(p.348)
どう経営支援に関わっていけるか、という視点でも参考になる本です。
診断し、行動する。
経営支援に携わるにあたり、自分自身への診断と行動も常に頭に入れておきたいと思います。
