『現代の国際政治』(白鳥潤一郎・高橋和夫著/放送大学教育振興会)
放送大学の講義「現代の国際政治」のテキストです。
国際政治を学びたいと思い、本書を読みながら放送大学の講義もBSで視聴しました。
テキストなので要点がまとまっており、国際政治に関して知識が少なくても読みやすい内容となっています。
内容としては、国際政治の構図、歩み、相互依存とグローバル化、国際レジーム、外交、国際協調、安全保障、通商・国際金融、人口移動、環境とエネルギー、宗教など幅広く網羅されています。
大変学びの多いテキストでした。
高橋和夫さんのパートで、宗教を取り上げている箇所があります。
世界での紛争を「宗教の違い」が原因であると捉えてしまうと見誤る、というところが印象に残りました。
紛争の多くは領土問題であり、宗教は国政政治を見る上で参考にはなるが、それが主ではないと。
わかりやすく書かれており、興味深く読みました。
このようなテキスト形式の本を読みながら、放送大学の講義を視聴できるというのは良いですよね。
久しぶりに学生になったような気分でした。