所得税減税という話が上がっています。
先日、岸田首相が経済対策として所得税減税の検討を与党へ指示しました。
この報道を聞いて、なんとも言えない違和感を感じました。
2022年度の国の税収は71兆円と過去最高を記録しました。
この増収分を「還元」し、物価高による国民の負担を和らげるということのようです。
確かに物価が上がってきて生活への負担が増えてきています。
そこに支援してもらえると生活は助かります。
所得税が減るのであれば、それは嬉しいことです。
でも、なんかしっくりきません。
毎年国は借金して予算を回しているわけで、税収が増えたからといってそれを減税に充てるというのが理解できません。
想定より増えた分は赤字削減に回すべきではないかと思います。
家計で考えてみます。
切り詰めながら、預金を崩し、ときには借金をして、家計を回しています。
毎月赤字です。
想定外の収入がありました。
このときどうするでしょうか?
普通は、この想定外の収入は赤字をなくす方へ回しますよね。
国ではなぜそうならないのか疑問です。
所得税を下げることで多くの国民が喜ぶと思っているのでしょうか。
支持率を上げたいということが伝わってくることも、私が違和感を感じた一因だったんだと思います。
筋の通った、軸のある運営をしてもらう方が、結果的には国民からの支持を得られると思います。