『国際政治−権力と平和(中)』(モーゲンソー著/岩波文庫)

国際政治学の古典ともいわれている本書の中巻を読み終えました。
上巻、中巻、下巻と3冊に分かれています。
上巻は内容がわかりやすく比較的読みやすかったのですが、中巻は非常に読みづらく理解しにくかったです。
背景となる知識が私の中で不足していることもあるとは思うのですが、英語の文体を翻訳しているので、この翻訳された表現が理解しづらいという部分が多々ありました。
中巻では、バランス・オブ・パワー(国同士の力の均衡)、国家権力の制限、全面戦争などが語られます。
20世紀における農業や工業の「機械化」により生産性が上がり戦争の規模も大きくなりました。
「機械化の時代は、よりよい世界を建設したと同時に全面戦争を準備し遂行する恐るべき知的、道義的エネルギーを解放したのである。」(p.455)
機械化される前は紛争の範囲も限定的でしたが、技術の進歩と共に戦争の質も変わってきました。
本書が書かれてから70年近く経ちますが、現在はさらに技術革新が進んでいます。
現在のウクライナ戦争では、衛生通信、ドローン攻撃、サイバー攻撃など、時代とともに発達した技術が戦争で使われています。
現在世界中で行われている紛争や国同士の力関係を理解したのち、再度本書を読むとまた違った示唆が得られるのではないかと思いました。
読むのに手こずっていますが、下巻もゆっくり読み進めていきたいと思っています。
