定期購読している雑誌に『致知』(致知出版社)があります。
「人間学を学ぶ月刊誌」として創刊から45年という長い間続いている雑誌です。
毎月送られてくるのですが、読むたびに大きな学びを得ます。
9月号の中で、森信三さんの『修身教授録』(致知出版社)からの言葉が紹介されており、思わず「おっ!」となりました。
『実は真実の道というものは、自分がこれを興そうとか、あるいは「自分がこれを開くんだ」というような考えでは、真に開けるものではないようです。(中略)では真実の道は一体いかにして興るものでしょうか。それには「自分が道を開くのだ」というような一切の野心やはからいが消え去って、このわが身わが心の一切を、現在自分が当面しているつとめに向かって捧げ切る「誠」によってのみ、開かれるのであります』(『修身教授録』第36講−誠 p.250)
最近、「自分は何ができるのだろう?」という問いを自分に投げかけている日々が続いているため、この言葉に喝を入れられたような気分になりました。
まずは目の前のことに全力で集中する。
忘れがちになることです。
森信三さんの『修身教授録』は今までに2回くらい読みました。
1回目は7〜8年前に、2回目は5年ほど前に当時の会社の部下との勉強会で読み合わせをしました。
森信三さんが学生に向かって講義をしている内容が収録されているため、読みやすく、かつとても深い内容です。
雑誌を通して改めて森信三さんの言葉に触れられました。
気が向いたらまたこの本も読み直してみたいと思います(続編も出ているようです)。