0017 流れに身を任せる

よく「目標を持ちなさい」と言われます。

目標がなければ地図なしで歩くのと同じだと。

昔、登山家の三浦雄一郎さんが出ているテレビのCMで「老いは怖くない、目標を失うのが怖い」という言葉を目にしたことがあります。素敵な言葉に感動し、それ以来、心にずっと残っています。

あれから10年ほど経ったでしょうか。

今現在、何か目標があるか?と問われると、

「特にない」

という答えになります。

人生の「目的」は自分の中にしっかりありますが、「目標」は見つかっていません。(目的と目標の違いはいずれ書いていこうと思います)

8年ほど前、個人事業主として組織から離れ、その後の数年間で体験したことがあります。

それは、

思っている通りには物事進まない。何か大きな流れが、思ってもいなかったところへ自分を運んでくれる。

この経験から、「目標」が見つからなくても特に焦らなくなりました。

流れに任せてしまうというのも良い選択なんだろうと思うのです。

日々大切にしていることはあります。仕事で大切にしていることもあります。

それらを大切に、真剣にやっていたら、きっと想像もしていない場所に流れ着くのではないかという気がしています。

明確な「目標」が見つけられないなら、無理せず、流れに任せてしまう。

大海原を泳ぎはじめ、「あそこの島まで行くぞ」と頑張ってはみるものの、なかなか辿り着けません。大きな流れでどんどん離れてしまいます。その流れにもがいてはみるものの、どんどん島から離れていきます。疲れてしまい、泳ぐのをやめ、流れに身を任せました。

どれくらい経ったでしょうか。ふと気がつくと、どこか知らない場所に辿り着いていました。行きたかった島とは全く違う光景が目の前に表れました。自分が想像していなかった光景であり、自分にとっては何もかもが初めての光景です。

流れに身を任せると想像もしていない経験ができるかもしれません。

初めての光景。

なんかワクワクしてきませんか?

35歳のときに40年以上続く会社を後継者として 事業承継を行い、6年間代表として経営に携わりました。代表を退任後は、中小企業の事業承継を支援しています。中小企業診断士/ビジネスコーチ
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