0009 求められている環境に身を置く

人は必ず誰かの役に立つ存在です。

20代の頃、私は役者を目指していました。いろいろなオーディションやレッスンを受けプロの役者になりたかった。

とは言っても、生活もしていかないといけない。英語が話せるという理由で、外資系の会社でアルバイトしていました。

その頃、その会社で英語で仕事ができる人材は貴重でした。アルバイトの身でも私を必要としてくれているという印象を受けていました。

ある時、上司から、

「正社員にならないか?」

とお誘いを受けたのですが、何度かお断りしました。まだ役者になるという気持ちが強かったからです。

一方で、役者を目指している環境では、常にオーディションでは落とされる。書類で通らないことも多かったです。

20代後半になりこう感じました。

「やりたいと思っている世界では求められていない気がする。でも、アルバイトしている会社では自分の存在が求められている。」

このとき、求められている環境に身を置きたいと思うようになりました。その後、その会社の正社員になりビジネスという世界に入りました。

仕事をしていると、理不尽なこともたくさん経験すると思います。求められていないなと感じることもあるかもしれません。

人はどうしても、今いる環境が全てだと思ってしまう。

求められていないと感じる環境で頑張ることもひとつの選択肢かもしれませんが、敢えて外に出てみるのも面白いものです。

もっと自分を必要としている環境があるんだ、ということに気づけます。

イヤなら離れればいい。

そんなことを最近感じています。

35歳のときに40年以上続く会社を後継者として 事業承継を行い、6年間代表として経営に携わりました。代表を退任後は、中小企業の事業承継を支援しています。中小企業診断士/ビジネスコーチ
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