0002 「感謝で食べるから美味しい」

83歳の大谷社長。

最近ご縁をいただいた大先輩。

今でも現役バリバリ、夢も持ち、明るくパワフルに活動しています。

2ヶ月ほど前に胃がんの手術をしたばかり。初期段階だったため、入院も数日間で済み、退院した次の日から営業回りされていました。

入院中は食事も制限され、お粥が出されたようです。それでも、空腹だからこそ、このお粥が美味しかったと。

そして、必ず食事後、看護師さんに「ご馳走様でした。ありがとう」とメッセージを書いていたと笑顔で仰っていました。

先日、蔵前にある会社近くの天ぷら屋さんでお昼をご一緒しました。

そのとき、しみじみとこう仰っていました。

「本当に美味しい。特に今は、感謝しながら食事するようになったので、何もかもが美味しく感じます。」

とても印象に残りました。

自分は感謝で食事しているか? 振り返ると、何かをしながら(テレビを見ながら、ネットしながら・・・)食事することも多く、食事に集中していない。

以前読んだ本にこんなことが書いてあったのを思い出します。

ある人が禅のお坊さんにこう尋ねました。

「禅って何ですか?」

「そうじゃな、食事するときには食事をすることだな。」

「それなら簡単だ。いつでもやっているわ。」

「本当にそうかな。あなたは食べるときに他のことに気が取られてないかい?食べることだけに意識がいっているかな?」

食事をするとき、食べることだけに集中することはなかなか難しい。それでも、思い出したら、そういう心持ちで食事したいなと思います。

きっと、それが大谷社長のように、感謝をしながら食事することにもつながるのでしょうね。

35歳のときに40年以上続く会社を後継者として 事業承継を行い、6年間代表として経営に携わりました。代表を退任後は、中小企業の事業承継を支援しています。中小企業診断士/ビジネスコーチ
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