83歳の大谷社長。
最近ご縁をいただいた大先輩。
今でも現役バリバリ、夢も持ち、明るくパワフルに活動しています。
2ヶ月ほど前に胃がんの手術をしたばかり。初期段階だったため、入院も数日間で済み、退院した次の日から営業回りされていました。
入院中は食事も制限され、お粥が出されたようです。それでも、空腹だからこそ、このお粥が美味しかったと。
そして、必ず食事後、看護師さんに「ご馳走様でした。ありがとう」とメッセージを書いていたと笑顔で仰っていました。
先日、蔵前にある会社近くの天ぷら屋さんでお昼をご一緒しました。
そのとき、しみじみとこう仰っていました。
「本当に美味しい。特に今は、感謝しながら食事するようになったので、何もかもが美味しく感じます。」
とても印象に残りました。
自分は感謝で食事しているか? 振り返ると、何かをしながら(テレビを見ながら、ネットしながら・・・)食事することも多く、食事に集中していない。
以前読んだ本にこんなことが書いてあったのを思い出します。
ある人が禅のお坊さんにこう尋ねました。
「禅って何ですか?」
「そうじゃな、食事するときには食事をすることだな。」
「それなら簡単だ。いつでもやっているわ。」
「本当にそうかな。あなたは食べるときに他のことに気が取られてないかい?食べることだけに意識がいっているかな?」
食事をするとき、食べることだけに集中することはなかなか難しい。それでも、思い出したら、そういう心持ちで食事したいなと思います。
きっと、それが大谷社長のように、感謝をしながら食事することにもつながるのでしょうね。