『若い読者のための世界史 改訂版』(エルンスト・H・ゴンブリッチ著/中山典夫訳/中央公論新社/2022年)

『美術の物語』の著者ゴンブリッチさんが若い頃(1935年)に書いた本です。
「若い読者のための」と題名にあるように、若い人が理解しやすいように世界史を語っています。
主に西洋史です。
印象に残った点としては、ヨーロッパが最近まで国の形が定まっていなかったということ。
お互い入り乱れていた。
戦いもあれば、国の形(領土)も今とは違っていた。
同じような歴史や文化を根底で共有している感じを受けます。
ヨーロッパの人たちはお互いをどう見ているのだろうか、親戚のような感じなのか。
お互いに行き来しても違和感はあまりないのでしょうね。
ヨーロッパは今の国の形ができてからそこまで時間が経っていないという認識がなかったので、勉強になりました。
第一次大戦前の植民地時代の頃、機械が導入されたことで大量に物を作れるようになり、それを売り捌く先が必要になりました。
自国では限度があるため、他国へ売っていった。
他国も同じような状況でもあったため、次第に未開拓地へ乗り出す必要が出てきた。
植民地支配を拡大した要因の一つです。
そして、第一次世界大戦につながっていく。
植民地支配は領地拡大という野望のために起きたものだと思っていたので、本書の説明を新鮮に読みました。
止むに止まれずといった側面もあるのだと。
本書は西洋史を物語のように語っているので、わかりやすかったです。
と同時に、あまりにも理解していない自分に愕然としました。
まあ、世界史をしっかり学んだことはなかったので仕方ないのですが・・・。
今後は、ローマ帝国やオスマン帝国あたりを詳しく見ていきたいと思っています。
