『千の顔をもつ英雄(下)』(ジョーゼフ・キャンベル著/早川書房)

神話や民話に出てくる「英雄」の物語には、決まったパターンがあるといいます。
上下巻あるうちの下巻です。
英雄の旅には決まった構造が見られます。
日常の世界から、自然を超越した領域へと踏み出す(出立)。
そこで途方もない力に出会い決定的な勝利を手にする(イニシエーション)。
仲間に恵みをもたらす力を手にし、冒険から戻ってくる(帰還)。
それら3つの要素を分解していくと、さらに構造的なパターンが見られます。
様々な神話を取り上げ、比較しながら解説されています。
下巻は、帰還と「宇宙の円環」を扱っています。
宇宙の円環とは、「誕生→成長→死→再生」の自然サイクルであり神話や人間の内面にも共通する原理のことを指します。
「神話が無意識(実際は、人間のあらゆる思考や行為)の表れであるだけでなく、制御され、意図された、ある種の精神的な原理—人間の肉体そのものの形や神経組織と同じように、人類の歴史が始まってこのかた、ずっと不変の原理—を表現している」(p. 102)
英雄の旅とは、この宇宙循環の縮図であり、英雄が旅を完結することは宇宙の秩序を回復し再び調和へ導くことでもあるということです。
この本は本当に難しい。
今の私には理解しづらいです。
なんとなくの大枠のみ理解できました。
著者のキャンベルと米国テレビ司会者の対談番組をもとにした書籍(『神話の力』)があるので、次はそちらを読みながら理解を深めたいと思っています。
キャンベルの考えを理解する旅ですね。
