0755 積み上げ

「あなたから買いたい」

こうお客様に言われることが商売の基本ですよね。

これだけ商品が溢れている中で、どうやって自分の商品を選んでもらえるのか。

商品が良いことは最低条件。

他に良い商品はたくさんあります。

それでも選んでもらうには、やっぱり「あなたから」という部分が大事になるのでしょう。

商品は提供側の思いが宿ると思います。

お客様から「やさしい」と言われる商品は提供側の思いがやさしいし、「ワクワクする」と言われる商品は提供側がきっとワクワクしながら働いている。

不思議ですが、お客様には伝わるもの。

商品を通して伝わる提供側の思いに触れられたとき、お客様は「あなたから」となるのではないでしょうか。

逆も同じですね。

よこしまな思いで提供していれば、お客様に選ばれなくなっていく。

友人の行きつけの居酒屋がありました。

料理もお酒も美味しく、店主もフレンドリー。

何度か連れて行ってもらいました。

あるとき、お会計の際に友人が「?」となりました。

額がいつもの金額の水準より多かったためです。

注文を取っていたスタッフの間違いでしょうか。

友人が店主に言うと、「悪い思いをさせてしまったね」と言っていくらか返金していました。

ただ、この件で友人はお店に対する疑念を感じたようです。

「水増しされていたんじゃないか」

あれだけ店主とも仲が良かった間柄だったのですが、それ以来そのお店を利用することはなくなったそうです。

「信頼」が崩れるのは早いですね。

築くのは時間も労力もかかりますが、崩れるのはあっという間です。

会計が合っていたのか、間違っていたのか、水増ししていたのかわかりません。

でも、お客様に疑念を抱かせてしまったことは事実です。

友人の違和感はこれがはじめてではなかったのかもしれません。

いずれにせよ、「あなたから買いたい」とは思えなくなってしまった。

お店側にスキがあったのかもしれませんね。

「あなたから買いたい」と思ってもらうためにはそれなりの労力を要します。

コツコツとそこを積み上げていくしかない。

崩れてしまったら、反省し、また一から積み上げる。

この繰り返しなんだと思います。

経営経験やコーチングの実践を通じて、深い対話により経営の選択肢を広げ、納得感のある意思決定をご支援しています。また、組織やチームの関係性を育む支援に取り組んでいます。3Cサポーター/中小企業診断士
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