『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎著/岩波文庫)

いつかは読みたいと思っていた本のうちのひとつです。
友人が貸してくれました。
感動しました。
涙が止まらなくなる場面も多かったです。
本書を読みながら、主人公のコペル君が成長していく姿を見守る立場であったり、コペル君の成長を自分自身に投影したり。
気持ちが清々しくなるような読書体験でした。
ストーリーではあるのですが、人生訓のような言葉も多く、印象に残った言葉をノートにメモしました。
「自分ばかりを中心にして、物事を判断してゆくと、世の中の本当のことも、ついに知ることが出来ないでしまう。」(p.26)
「君自身が心から感じたことや、しみじみと心を動かされたことを、くれぐれも大切にしなくてはいけない。」(p.57)
「あたりまえのことというのが曲者なんだよ。わかり切ったことのように考え、それで通っていることを、どこまでも追っかけて考えてゆくと、もうわかり切ったことだなんて、言っていられないようなことにぶつかるんだね。」(p.81)
「貧しいことに引け目を感じるようなうちは、まだまだ人間としてダメなんだ。」(p.130)
「自分では気がつかないうちに、ほかの点で、ある大きなものを、日々生み出しているのだ。それは、いったい、なんだろう。」(p.141)
「英雄とか偉人とかいわれている人々の中で、本当に尊敬が出来るのは、人類の進歩に役立った人だけだ。そして、彼らの非凡な事業のうち、真に価値のあるものは、ただこの流れに沿って行われた事業だけだ。」(p.192)
「人類の進歩と結びつかない英雄的精神も空しいが、英雄的な気魄を欠いた善良さも、同じように空しいことが多いのだ。」(p.195)
子どもだけでなく、大人も大きく心を動かされる本です。
読み手の置かれている状況によっても、印象に残る言葉やエピソードが変わってきそうです。
