『良い戦略、悪い戦略』(リチャード・P・ルメルト/日経BPマーケティング)

知人から「今年一番勉強になった本」と勧めて頂きました。
本のタイトルにもあるように「戦略」といったようなビジネス本を読むのは久しぶりでした。
読み進めていくうちにぐいぐい引き込まれました。
気づきもたくさんあり、とても勉強になりました。
こちらの本は日本で2012年に出版されていますが、最近また著者ルメルトさんの本が出ているようです。
そちらの本も読んでみたいと思っています。
この手の本は読むたびに気づきが得られるのだろうなと思います。
何点か印象に残りました。
<強み>
「強み」を明確にして、競合の弱みにぶつけること。
基本中の基本ですが、再確認しました。
<核となる3つの要素>
「良い戦略」とは、核となる3つの要素があります。
- 診断
- 基本方針
- 行動
事業を診断し課題を見極めていきます。そして、課題にどう取り組むかの方針を決める。決めた基本方針を実行するために一貫性のある行動を明確にしていきます。
これからの要素を「核」とした戦略が基本形です。
<集中>
リソースを集中していくこともポイントです。
「良い戦略は、一つか二つの決定的な目標にエネルギーとリソースを集中投下し、それを達成することによって次々と新しい展開へとつなげていく」(p.77)
<変化のうねり>
「変化のうねり」を捉えることの大切さも述べられています。
自分たちがビジネスを行っている業界でどういった変化が起きようとしているのか。
世界的にどういった変化が起きようとしているのか。
「表面的な現象から一歩踏み込んで、目につく影響を引き起こした根本原因を探り、波及的・二次的な変化の兆候を見逃さないことが大切である」(p.243)
「変化のうねり」を捉えることは難しいのですが、そこが大事であるという意識は常に持っていたいと思いました。
<案の比較検討>
私にとって本書からの一番の学びになったものは、「自分で作り上げた案を一度壊してみる」ということです。
案を作り上げたとき、それがベストだと思ってしまいます。
それを否定するのも億劫ですし、その案を膨らましていく方が良いと思ってしまいます。
でも、それは間違っていると著者は指摘します。
一つの案ができたら、一旦それを壊して違った案を立ててみる。
そして、両方の案を比較検討してみる。
時間もかかるし、手間もかかるし、億劫ですが、それをやるかやらないかは雲泥の差があると思います。
お客様に何か提案する際は、ベストだと思った案を敢えて壊すというプロセスを経ることを自分に課していこうと思いました。
学びの多い本でした。
本書で書かれているような「良い戦略」が立てられるようになるには、相当な研鑽が必要だと思います。
そこを目指していきたいですね。
