1092 待ち、待ち、待ち

咳が止まらないので家から徒歩30分の内科クリニックへ行きました。

白髪の多い60歳手前の先生と受付スタッフ2名の小さなクリニック。

診療開始10分前に到着すると、すでに待合室には7〜8名が座っていました。

パソコン1台と本1冊、準備万端です。

パソコンを開きひと仕事し、キリのいいところで本を開きページを繰っていると、気になる視線と聞こえてくる国会中継。

左側にテレビがあり、右側の患者さんがこちら(テレビ)を見ています。

本に集中できず部屋の中を見回すと数名程度になっている。

気を取り直して本を読み始めると、今度は違うことが頭をよぎります。

「呼ばれた瞬間に荷物をまとめて立ち上がらないといけないから、いつでも動ける体勢にしておかなくちゃ」

あれってなんでしょうか、不思議ですが、呼ばれたらすぐに動かなければという強迫観念がある。

呼ばれて2秒以内に立ち上がらなくてはならい。

1時間40分の待ち時間と10分の診察を終え、次に向かうは駅前にある市役所の出張所。

マイナンバーカードの更新期限があと数日に迫る中、窓口へ行くと30名近くが待っていました。

1時間はかかることを覚悟の上、パソコンを開きます。

「M9番でお待ちの方いますか?」

私の番号は14912(正確には違うかもしれませんが)で、あきらかにM9とは違う。

しばらくすると「58673番の方は窓口へ」のアナウンスがありますが、これも私の番号とは毛色が違う。

「11:20AM番号の方は窓口へ」

予約待ちというものがあるようです。

こんな調子で、なかなかパソコンに集中させてくれない。

「14810番の方は窓口へ」

お、やっと同じ毛色の番号が出てきた。

耳の遠いおばあさんが自分が呼ばれたと思って窓口へ立ったとき、職員から「もう少し待ってくださいね。」と笑顔で声をかけられています。

断続的な集中でなんとか仕事をこなしながら1時間経ったあと、更新手続きが完了しました。

更新カードの受け取り窓口付近の椅子に座ります。

本を手にとりますが、こちらでも読めたのは3ページ足らず。

数年前、私は美容室を顧客にする会社にいました。

美容室のオーナーや担当者とアポを取るのですが、たいてい約束の時間が過ぎます。

待合室で待つことになるのですが、ファッション雑誌や美容商材がおしゃれに並べられている空間の中に、Yシャツにジャケットを着た男が一人で座ることになるのです。

待っているお客様(たいては女性)もいて、はたからみても仕事で来ているとしか思われず、ひじょうに居心地が悪い。

スマホを見ていると印象悪いだろうな・・・、本なんて読めないよな・・・、店内を覗いているのも不自然だよな・・・とお店のことも考えながら、視線のやり場がなくなっていきます。

待っている場所には決まってお店が推している商品やサービスの案内ポップがあるので、それを手に取り、表も裏もくまなく目を通し、感心している素ぶりをしておきます。

オーナーや担当者の手が空くまで、棒切れを追っかけくわえて戻ってくる犬のように、案内ポップのくだりを何ループかしていくことになります。

映画俳優やタクシー運転手はどんな待ちの過ごし方をしているのだろう。

集中が遮られる状況下では、スマホをいじるくらいがちょうどいいのかもしれません。

それでも私はどうにか時間を自分の支配下に置こうともがいてしまいます。

経営経験やコーチングの実践を通じて、深い対話により経営の選択肢を広げ、納得感のある意思決定をご支援しています。また、組織やチームの関係性を育む支援に取り組んでいます。3Cサポーター/中小企業診断士
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