「冬はつとめて」
友人が書いているブログで見かけた表現です。
『枕草子』の一節です。
「つとめて」は早朝のこと。
44歳になるまで「冬はつとめて」という言葉を知りませんでした。
「春はあけぼの」くらいは聞いたことがあります。
有名ですからね。
ただ、学生時代は古典なんて真面目に勉強しなかったし、はっきり言って興味もなかった。
そりゃあ「冬はつとめて」なんて表現、知らなくても仕方ないか・・・。
日本の古典。
『枕草子』『古事記』『源氏物語』『平家物語』『方丈記』『万葉集』・・・
題名は知っていても、中身はよくわからない。
これはさすがにマズイ!
ということで、『枕草子』の入門編のような本を読み始めました。
さっそく冒頭(「第一段」)に出てきましたね。
「春はあけぼの・・・、夏は夜・・・、秋は夕暮れ・・・、冬はつとめて」
なるほど、そういう構成だったのですね。
「冬はつとめて」が「春はあけぼの」と同じ文章の中にあることすら知らなかった。
でも、じっくり読んでいたら魅力が伝わってきました。
とにかく繊細ですね。
しかも、「ああ、わかるわかる! それがいいよねー」って共感できる。
四季がある日本ならではの捉え方だし、1000年経った今でも共感できます。
そこがすごい。
「冬はつとめて」
朝5時台に新聞を取りに外へ出るときの、あの寒く、澄んだ、薄暗い、シーンとした空気感がなんとも言えない。
私の大好きな時間。
清少納言先生のように雪の風景は私の中にはありませんが(あまり降らないので)、それでも先生がおっしゃっていることはよくわかります。
寝る前に読んだ「第一段」。
翌朝、心に残るものがありました。
