Netflixで『トレイン・ドリームズ』を観ました。
2026年のアカデミー賞作品賞にノミネートされています。

20世紀初頭のアメリカを舞台に、森の伐採で生計を立てている一人の男が、愛を知り、大切なものを失い、それでもひたむきに自然の中で生きていく姿が描かれています。
海を見たこともなく、森の中でずっと生きてきた男。
寡黙に生きてきてはじめて知った愛、そして別れ。
どれだけツライ人生になろうとも、生きていかなければいけない。
世間で脚光を浴びるタイプではなく、どこにでもいる「普通」の人間。
知人も多くなく、ひっそりと人生を終える。
この素朴さが良い。
この映画を観たあと、同じようなタイプの日常を描いている『PERFECT DAYS』(Amazonプライム)を観返しました。
最近よくシーンを思い出していました。

役所広司さん主演です。
東京でトイレの清掃員として働く無口な主人公。
安アパートに1人で住み、朝起きて植物に水をやり、清掃場所へは軽自動車でカセットテープの音楽を聴きながら向かう。
帰ってくると銭湯に行き、浅草駅地下の居酒屋で軽くお酒を飲み、夜は本を読みながら眠くなると寝る。
毎日同じような日が繰り返される。
この映画にも、楽しみと悲しみを抱えながらひたむきに生きている「普通」の人間の姿がある。
「これ、僕のことだ」
『PERFECT DAYS』を観るといつも思います。
決まった時間に目が覚め、植物に水をやり、トイレ掃除し、仕事をたんたんとこなし、酒を飲み、寝る前に本を読む。
主人公と苗字も同じ。
そして、あの浅草の景色も懐かしい(以前、住んでいました)。
素朴に、たんたんと、日常を過ごす。
それ自体が尊いものであり、生きているっていうことなんだと思います。
