『9割の社会問題はビジネスで解決できる』(田口一成著/PHP研究所/2021年)

ソーシャルビジネスを展開している方の本です。
ソーシャルビジネスに興味があり、1年前に購入したのですが、ずっと積読状態でした。
最近になり、読みたくなり手に取りました。
本って、やっぱり、読むタイミングがありますね。
本書は、ソーシャルビジネスに取り組みたい人が、どのように行動を起こせばいいかが書かれています。
どんなビジネスモデルにするかを考える際は、まずは「ソーシャルコンセプト」から始めるといいます。
ソーシャルコンセプトとは、「誰のどんな社会問題を、どのように解決して、どのような社会を実現していくのか」(p. 187)のことです。
「事業が成功するかどうかは、起業家本人がつくりたい社会像が明確か、そして本気でその理想の社会を実現したいと思っているか、にかかっています。」(p. 86)
この根本をしっかり持つことの重要性が本書からは伝わってきます。
このソーシャルコンセプトがしっかりしていれば、多少実現のための手段(どのように)が変わったとしても問題はないということです。
そして行動に移す段階では、スピード重視でいろいろなことを試していく。
「ついつい頭で考えて『正解』を探しはじめます。これは絶対にやってはいけません。(中略)やってみないと絶対に分からないのです。たくさんの仮説をぶつけてみて、それに対して反応があるかないか。つまり、仮説・検証をひたすら繰り返します。」(p. 261)
そして、小さく始めることが大事であるといいます。
なかなか取り組むテーマを決められない人へのアドバイスが載っています。
「ベスト」ではなく「ベター」でいくこと。
関心のあること、やってみたいこと、できることなど、まずは書き出してみる。
その中で、今の時点で「ベターな選択肢」を選んで始めればいいと。
「実際にやってみないことには、本当にやりたいことかどうかもわからないものです。」(p. 197)
個人的には、「ベターな選択肢」というアドバイスが印象に残りました。
私もいつも「何かやりたい!」って思ってはいるのですが、いつも「ベスト探し」をしていました。
もっと楽に、今の時点で「ベターな選択肢」から始めればいいのだという考え方になりました。
そして、本書でも書かれていますが、規模は小さくても構わない。
はじめから大きく始める必要もなく、副業という形で始めてもいい。
何もしないでいるよりも、まずは何かに取り組んでみる。
それが少しでも社会のためになるのであれば、それは素晴らしいことです。
本書から大きな学びを得ました。
実際にやっている人でないと書けない本だと思いました。
今読めたことが大きかったです。
