『ダイアローグ 対話する組織』(中原淳、長岡健著/ダイヤモンド社)

「対話」に関して書かれています。
2009年に出された本ですが、普遍的で、今でも色褪せない大事なことが書かれているという印象です。
人は物事を「意味づけ」しています。
意味づけは人によって異なるため、お互いの意味づけを理解し合うことが欠かせません。
その意味づけの交換と理解を深めることが「対話」の意義です。
「相手の『意味づけ』の背後にある価値観や世界観、相手が置かれた文脈を共有していくことで、相手のことが本当に理解できる」(p. 109)
伝えたと思っていても、相手がしっかり受け止められなければコミュニケーションは成立しません。
トップダウン的に情報を共有しようとしても、それは情報を流しているだけになってしまう。
「内容を理解し、納得し、腹落ちすること。そうした理解のプロセスを経て、行動や思考が変わること。ここまでの『変化』を外的に観察することができて、はじめて『伝わった』といえるのではないでしょうか。」(p. 45)
本書で一番印象に残った部分は、対話を組織に推し進めるときに、「意図せざる結果」が起きる可能性があるというところです。
対話を促すのは良いことです。
でも、やりすぎてしまって、スタッフが燃え尽き症候群になってしまうことがある。
組織文化として対話を促すことをスタッフに強制することになり、結果的にストレスの増大を招いてしまうこともある。
こういったことも押さえておく必要がある。
面白い視点だと思いました。
「対話」に関するこれらの考え方は2025年の今でも大事なものです。
15年経って、この考え方は組織に浸透してきているのか。
まだまだ理解が深まっているとは言えないと思います。
環境の変化が激しい今だからこそ、「対話」の重要性を認識していきたいです。
