「対話型組織開発」という組織づくりの支援方法があります。
支援では多くの人を巻き込む必要があります。
組織規模が大きい場合、関わる人数も多くなり、そこでどう対話の場をデザインしていくかが支援者の役割となります。
対話型組織開発に関する本の中で、コンサル料に関する考え方が出ていました。
ある欧米の専門家は大人数に対してファシリテーションを行う際には、通常価格の2倍を提示するそうです。
その理由をこのように書いています。
「ラージグループの対話プロセスでは集中力が必要とされ、各イベントの前後にエネルギーを使い果たし、再充電を完了するまでに少なくとも半日はかかるからである」(『対話型組織開発』p. 379)
これを読んだとき、「なるほど!」って思いました。
通常、何を提供するかで料金設定を考えます。
でも、提供するもの以外にも、自分自身のエネルギーの浪費度合いを考慮するという視点もある。
私にとっては新鮮な視点でした。
私はお客様との対話の際に傾聴をベースにしているため、結構疲れます。
複数人が集まる場でのファシリテーションも疲れます。
「再充電にどれくらいかかるか」なんて考えたことはなかったのですが、確かに、翌日にどっと疲れていることもあります。
こういうことも価格に盛り込んでおくのも大切なことなのでしょうね。
「エネルギーを使い果たすから料金を高くする」というよりも、「そのくらい全身全霊で対応している」ということが大事なポイントなんだと思います。
形に残るものではないため、相手には伝わりづらい。
それでも、そこにはプロとしての価値提供がある。
価格を2倍にすると書いていた専門家は、プロ意識が高いのだと思いました。
