「あなたから買いたい」
こうお客様に言われることが商売の基本ですよね。
これだけ商品が溢れている中で、どうやって自分の商品を選んでもらえるのか。
商品が良いことは最低条件。
他に良い商品はたくさんあります。
それでも選んでもらうには、やっぱり「あなたから」という部分が大事になるのでしょう。
商品は提供側の思いが宿ると思います。
お客様から「やさしい」と言われる商品は提供側の思いがやさしいし、「ワクワクする」と言われる商品は提供側がきっとワクワクしながら働いている。
不思議ですが、お客様には伝わるもの。
商品を通して伝わる提供側の思いに触れられたとき、お客様は「あなたから」となるのではないでしょうか。
逆も同じですね。
よこしまな思いで提供していれば、お客様に選ばれなくなっていく。
友人の行きつけの居酒屋がありました。
料理もお酒も美味しく、店主もフレンドリー。
何度か連れて行ってもらいました。
あるとき、お会計の際に友人が「?」となりました。
額がいつもの金額の水準より多かったためです。
注文を取っていたスタッフの間違いでしょうか。
友人が店主に言うと、「悪い思いをさせてしまったね」と言っていくらか返金していました。
ただ、この件で友人はお店に対する疑念を感じたようです。
「水増しされていたんじゃないか」
あれだけ店主とも仲が良かった間柄だったのですが、それ以来そのお店を利用することはなくなったそうです。
「信頼」が崩れるのは早いですね。
築くのは時間も労力もかかりますが、崩れるのはあっという間です。
会計が合っていたのか、間違っていたのか、水増ししていたのかわかりません。
でも、お客様に疑念を抱かせてしまったことは事実です。
友人の違和感はこれがはじめてではなかったのかもしれません。
いずれにせよ、「あなたから買いたい」とは思えなくなってしまった。
お店側にスキがあったのかもしれませんね。
「あなたから買いたい」と思ってもらうためにはそれなりの労力を要します。
コツコツとそこを積み上げていくしかない。
崩れてしまったら、反省し、また一から積み上げる。
この繰り返しなんだと思います。
