0722 スタッフへの悩みはつきもの

経営者の悩みの中でも大きなものはスタッフではないでしょうか。

もしかしたらこれに尽きるという経営者もいると思います。

スタッフが気持ちよく働いて欲しいという思いがある一方で、期待する水準の働きをしてくれていないという不満を感じている。

よくあることです。

ある意味、これは仕方のないことではないかと最近は思うようになってきました。

経営者とスタッフでは見えている景色が異なるため、経営者が求めることがスタッフにはわからないことも多い。

例えば、小売店を営んでいるとします。

お店はお客様を迎え入れる場であるため掃除は必須です。

経営者がスタッフに掃除の大切さを説いても、そこに腹落ちして日々の掃除に真剣に取り組めるスタッフはどのくらいいるのか。

スタッフは掃除の大切さは理解していても、商売として掃除がどう大切なのか、お客様の視点としてどういった掃除のあり方が大事なのか、そういったことまで考える機会はあまりないと思います。

もちろん、それができるスタッフもいると思うし、そういうスタッフを持つ経営者は本当に幸せだと思います。

でも、多くのスタッフにそこまで求めるのは厳しい。

私の気に入っているエピソードがあります。

70代後半の美容師さんが運営する美容室へ訪問しました。

店内で講習があり他の美容室経営者も参加していました。

後日、参加していた40代美容室経営者がこうおっしゃいました。

「お店の掃除が行き届いているところに驚きました。ためしに飾ってある絵画の額縁の端をそっと指でなぞってみたのですが、埃がありませんでした。」

このことを70代後半の美容師経営者へお話したら、こう返されました。

「当たり前じゃない、そんなこと。」

額縁の埃まで確認しようとした40代経営者も素晴らしく、経営者の視点だからできたんだろうなと思います。

そして、そこまで徹底している70代経営者には感嘆します。

でも、さすがにこのレベルまではスタッフには求められません。

つまり、経営者が求めるものというのは、視点が異なる部分もあるだけでなく、得てして水準が高くなるということもあると思うのです。

あきらめるというわけではないのですが、ある程度は妥協しないといけない部分はありますよね。

自分の見ている視点がスタッフと違うということを認識すること、求めている水準は高くなりがちになること、この2点を押さえておくだけでも気持ちは楽になるのではないでしょうか。

経営経験やコーチングの実践を通じて、深い対話により経営の選択肢を広げ、納得感のある意思決定をご支援しています。また、組織やチームの関係性を育む支援に取り組んでいます。3Cサポーター/中小企業診断士
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