0533 成果報酬制度で思うこと

先日見た経済番組で「成果報酬制度」に関して話し合われていました。

以前は年功序列型の賃金体系が主流でしたが、成果報酬型を導入する企業が増えました。

ただ、この成果報酬があまり機能してこなかった。

この数十年間賃金が上がっていなかったということにも表れていると。

米国の企業は成果主義に基づく報酬体系になっているというイメージがあります。

米国は成果が出れば報酬が増えるが成果が出なくても報酬は下がらない。

一方、日本は成果が出ないと報酬は下がっていく。

日本では全体的な人件費を削減する手段として成果報酬制度を導入した企業も多いと。

これが日米の成果報酬制度に対するアプローチの違いだという指摘がありました。

確かにそういう面もありそうです。

私が経営に携わり始めた頃、その会社では成果報酬制度があったのですが私の考えと合わず廃止しました。

成果報酬は良いときは社員のモチベーションが上がるのですが、結果が出なくなるとかなり社員のやる気がなくなる危険性があります。

数年経った頃、コスト削減が必要になり、いかに人件費を下げられるかを検討していました。

そのときに「誘惑」に負け、成果報酬制度を再導入したことがあります。

まさしく先ほどの指摘の通り、コスト削減のための成果報酬制度となっていました。

あれは本当に失敗でした。

どれだけ頑張っても個人では成績が上がらない状況ってあると思います。

市場が縮小している、自社商品が時代に合っていない、会社の営業活動の方針が間違っているなど。

以前読んだ本の中で、「誰が営業しても成績が上がる状態を作るのが経営者の仕事だ」という言葉がありました。

それが私の仕事だったのに、成績を上げることを社員の責任に転嫁してしまった。

その時の社員に悪いことをしたと今でも思っています。

素晴らしい仕事をした社員には報いてあげる。

重要なことです。

でも、成果が出なかったときに連動して報酬を下げるというのは違うと思います。

人を操作するようなやり方は長続きしない。

ちなみに、誰がやっても成績が上がるときはあると思います。

業界全体が伸びているとき、自社商品が伸びているとき。

「成果」って何だろうという気にもなります。

たまたまその時期にその場所にいたから成果が上がっただけかもしれません。

経営経験やコーチングの実践を通じて、深い対話により経営の選択肢を広げ、納得感のある意思決定をご支援しています。また、組織やチームの関係性を育む支援に取り組んでいます。3Cサポーター/中小企業診断士
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