『経済の流れと仕組みでわかる人類の1万年史』(フィリップ・コガン著/原書房)

英国の経済ジャーナリストによる本です。
表紙に「The Economist」と出ているので思わず買ってしまいました。
経済という軸で人類がどう発展してきたかが書かれています。
古代の経済から始まり、アジア市場、中世ヨーロッパ、第一次グローバリゼーション、世界大戦と世界恐慌、戦後、第二次グローバリゼーション、金融危機から現在と、時代を区切って描かれています。
それ以外に、経済に関連するテーマである、農業、エネルギー、製造、移民、輸送、中央銀行、政府、テクノロジーなども深堀していきます。
本書を読んでいて、アジアという地域は昔から大切な市場であり、ある意味世界の中心といっても良いような場所だったんだということがわかりました。
西暦200年〜1000年は経済的にも政治的にもアジアは世界の中心だったといいます。
この指摘が面白かったです。
「2千年紀に起こる大変革の兆しがいくつか現れていた。科学、技術、商業形態の分野における中国とアラブのイノベーションが普及し始め、世界経済史のカササギ(こそ泥)と言われるヨーロッパ人が、それを真似して大成功を収めるのだ。1000年後、欧米が、自分たちのテクノロジーがアジア勢に模倣されていると文句を言うのは、まさに皮肉である。」(p. 89)
様々な視点で人類史を描いた本が出ています。
「経済」を軸に展開している本書は大変興味深く、学びのある読書になりました。
