『さあ、化学に目覚めよう』(ケイト・ビバードーフ著/山と渓谷社)

化学。
私が今まで敬遠していた分野です。
高校生のときに化学の授業を受けましたが、全くついていけなかった記憶があります。
本書を書店で目にしました。
化学をわかりやすく書かれているとあったので読んでみました。
テキサス大学准教授のケイト・ビバードーフさんがわかりやすく化学を解説しています。
第1部は化学の基本的な知識がわかりやすく書かれています。
第2部は身の回りにどう化学が関わっているかを解説してくれます。
いろいろな例えを盛り込みながら解説されているので、化学に抵抗がある人でも楽しく読み進めることができます。
この本を読むといかに化学が我々の生活で切っても切り離せない大事なものであるかということがわかります。
すべてに化学が関連しています。
料理をするにしても、掃除をするにしても、運動するにしても、お風呂を入るにしても。
シャンプー、クーラーボックス、日焼け止め、お酒、全てが化学です。
お菓子(ブルーベリーパイ)を作る工程でどう化学が関わるかが書かれている箇所があります。
レシピ通りに作らないと失敗する。
例えば、レシピに「ラズベリーを4カップ」と書かれているなら、「ブラックベリー」を代わりに入れてはダメだと。
水分量の違いにより水っぽいパイになってしまう。
それは、生のベリーを使うか冷凍ベリーを使うかでも同じこと。
レシピに「冷凍ベリー」と書かれているなら冷凍ベリーを使わないと失敗する。
「冷蔵庫のブルーベリーと冷凍庫のブルーベリーには大きな違いがある(中略)水分子間をつなぐ水素結合の長さである。(中略)ブルーベリーを冷凍庫から取りだすと、氷が解けて傷ついた細胞膜が残る。このせいでベリーは水分を内側に保持することができなくなり、最終的にはパイ全体の水分量(とパイの味)に影響を与える。」(p.319)
レシピというのは、化学の反応も加味して誰かが最適な組み合わせを記したものなんですよね。
即席麺でも冷凍食品でも、調理手順の指示にはきっちり従った方が良いと聞いたことがあります。
適当でもそこそこのものは作れますが、きっちり従う方が美味しいものが出来上がります。
本書での一番の学びは、すべてに化学が関連しており、あらゆるもの(製品など)は化学の理解の上に作られているということです。
化学に対して抵抗がありましたが、本書を読んで化学への捉え方が変わりました。
