日経新聞で、「マテリアル・パスポート」に関する記事が出ていました(「マテリアル・パスポートの衝撃」2024年4月19日)。
マテリアル・パスポートとは、建築物や製品に使用される材料にID(パスポート)を付与し、解体後に効率的に再利用やリサイクルすることを目的としています。
現在のところ建築分野で先行しているようです。
建物に使用されている資材自体に価値が保存されるため、解体のためのコストより、資材の価値による利益が上回ることも考えられます。
廃棄処分するのではなく、できるだけ循環させる。
興味深い取り組みです。
マテリアル・パスポートは食などのトレーサビリティと考え方が似ていると思いました。
トレーサビリティは原材料がどこから来て、どういったプロセスを辿って製品化されたのかを追跡する仕組みで、製品の安全性や信頼性が担保できます。
マテリアル・パスポートもトレーサビリティ同様に、建築物以外の製品へと応用される日も遠くはないだろうなと思いました。
材料の循環利用、大賛成です。
こういった取り組みへアンテナを張っていきたいです。
記事によると、大阪万博のオランダパビリオンではこの仕組みで設計されるようです。
そういう観点で万博を見に行くのも面白そうです。