昨日、NHKのニュース番組を見ていて唸ってしまったニュースがありました。
都営地下鉄の全駅にホームドアが設置されたそうです。
そして、当初20億円くらいかかるだろうと見込んでいた予算ですが、なんと270万円で済んだと。
それを実現したものが、「2次元バーコード」だったということです。
従来は、車両とホーム側それぞれにセンサーで情報のやり取りをする仕組みで、新たに車両にセンサーを付けるのには大きなコストがかかるようです。
今回は、車両のドア(左右)に2次元バーコードを印刷したものを貼り、その2枚のバーコードの動きに合わせてホームドアの開閉を連動させる方法にしました。左右外側に動けばドアの開きと認識、内側に動けばドアの閉まりと認識するなど。
光の入り方や、雨等の汚れなど、技術的課題はあったようですが、それらを乗り越えて低コストでホームドア設置100%化を達成しました。
素晴らしいですよね。
車両へのセンサー取り付けが必要なくコストを抑えられるので、この方式で他の線での設置も進んでいくと良いですよね。
乗る側としても、ホームドアがある方が安心できます。
このようにひとつのアイデアで大きな変革をもたらすことができるというところが大変興味深いです。
言われてみると、「なるほどな」と思います。
でも、これは簡単には思いつくものではないのでしょうね。
担当の方がこのアイデアに行き着くまでに3年程度かかったようです。
アイデアが出できたのにはそれなりの下地があったからだと思います。
こういうニュースは気分が明るくなります。