『BCGが読む経営の論点2024』(ボストン コンサルティング グループ編/日経BP)
大手コンサルティング会社による本で、2024年の経営論点がまとまっています。
注目の経営トレンドとして、エネルギーシフト、生成AI、サーキュラーエコノミー、経済安全保障とサプライチェーンが挙げられています。
その上で、経営の観点から、事業開発力、イノベーション、プライシング、人材戦略をどう行っていくと良いかが書かれています。
全体的には大企業に合う内容であり、私が日頃接している中小企業には少し不向きな内容だと感じました。
もちろん知っておく必要があることは多いのですが、実際に中小経営に生かそうとしても少し現実と離れているような感じがあります。
中小企業が参考になる部分としては、やはりエネルギーに対する意識、生成AIの活用方法、サーキュラーエコノミーだと思いました。
サーキュラーエコノミー(循環型経済)が興味深かったです。
サーキュラーエコノミーとは、既存の資源を循環的に活用することで付加価値を生み出す経済活動のことです。
日本の消費者への調査では、20代以降は年代が上がるにつれて環境意識が高くなる傾向があるのに対し、10代は若いうちからすでに高いようです。
このような意識を持つ消費者から支持される商品・サービスを提供できるかが、これからの中小企業にとって鍵になるのではないかと感じました。