0274 不安や恐怖をバロメーターにする

魅力のある人との対話は楽しいものです。

同世代の社長さんと話をする機会があり、その方の人生観に触れることができました。

普段から明るく、思いも強く、周囲を包み込む雰囲気があります。

日々どのようなことを感じていらっしゃるのか。

興味深く話を聞きました。

こんな質問をしてみました。

「経営をしていて一番キツイことって何ですか?」

何かに直面し不安や恐怖を感じた場合、一旦立ち止まり俯瞰して物事を見るようにしているようです。

不安や恐怖を感じたときは、何かのサインであり、立ち止まって冷静になる時期が来たということだと。

バロメーターにしていると仰っていました。

この習慣があるため、とくに「キツイ」と思うことはないそうです。

私が経営者の立場であった6年間を振り返ると、9割は「キツイ」ことでした(まあ、少し大袈裟かもしれませんが)。

不安と恐怖は常にあり、真っ暗な中を手探りで歩いている状態でした。

ただ、その「キツイ」状態が自分には楽しくて「天職だ」くらいに思っていたので充実はしていました。

もしあの頃に、この社長さんのような考え方ができていたら、どれだけ気持ちがラクだったかと思います。

不安や恐怖感に飲み込まれながら前に進みがちになってしまいます。

一旦立ち止まって、冷静に、俯瞰して物事を見るという習慣をつける。

これができると視野も広がり勇気を持って前に進めるようになる。

これができるこの社長さんは素晴らしいなと思いました。

35歳のときに40年以上続く会社を後継者として 事業承継を行い、6年間代表として経営に携わりました。代表を退任後は、中小企業の事業承継を支援しています。中小企業診断士/ビジネスコーチ
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