1126 モネのかささぎ

美術館ではゆっくり目を通しながら、「これだ!」と思った作品を気が済むまで見るのが好きです。

周りの動きにまどわされたくない。

理想はそうなのですが、実際は難しい。

『クロード・モネ ― 風景への問いかけ』(アーティゾン美術館)に足を運びました。

一番好きな画家なので楽しみにしていたのですが、睡眠不足が続いていることもあり、もうろうとしてあまり集中できませんでした。

学生時代にモネが好きになりました。

(「画家の肖像」)

とくに水面に映る景色の絵に惹かれます。

水面を通して向こう側の世界が垣間見え、「見ている世界」と「見えていない世界」の両面があるようで心が動かされます。

(「パリ、モントルグイユ街、1878年6月30日の祝日」)

この作品の前で『美術の物語』(ゴンブリッチ著)の一文を思い出しました。

「昼の日射しがいっぱいに当たる戸外では、たとえ立体的な物でも、色のついた布きれのように、平たくしか見えないことが実際にあるのだ。」(p. 393 ポケット版)

近くで見るとただの線なのに、遠くから見るとしっかりした全体の一部となる。

いつ見ても不思議な感覚になってきます。

薄暗い館内で、2日酔いのあとのようにフラフラしながら歩いているとき、視界が晴れるような瞬間がありました。

(「かささぎ」)

雪の中で、かささぎが、そっと留まっている。

かすかに「あー」と口から漏れました。

かささぎと同じようにその場にいたくなりました。

ある著名人は出張で地方へ行くと、時間がないなか急ぎ足で美術館をまわる。

さっと見ていき「これだ!」という作品をじっくり鑑賞するのだそうです。

さっといこうが、じっくりいこうが、自分に響くものは出てくる。

今回は睡眠不足という体調的なもので、若干「さっと」になったのですが、たしかに目に留まるものがありました。

さっとの出会いもいいかもしれない。

経営経験やコーチングの実践を通じて、深い対話により経営の選択肢を広げ、納得感のある意思決定をご支援しています。また、組織やチームの関係性を育む支援に取り組んでいます。3Cサポーター/中小企業診断士
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