中小企業診断士は資格の更新のために、決まった回数の研修を受ける必要があります。
1年に1回程度、国の中小企業施策と、企業経営に関し何かしらのテーマを学んでいきます。
先日、オンラインで研修を受けました。
研修自体は時間が長く休憩が少ないため、集中力が続かずキツイのですが、学ぶことは多いです。
この研修の中で、グループワークがありました。
オンライン上で4−5人に分かれ、意見交換するという簡単なワークです。
グループワークを行う前は、乗り気ではありませんでした。
知らない人とのグループワークのため、気持ちを一段階上げる必要があるからです。
講習・セミナーを受講する側としては、グループワークは気が進まない人も多いのではないかと思います。
一方、提供する側としては、グループワークは大事だと捉える講師は多いと思います。
私が講師になる場合は、特段の制限がないのであれば、半分以上をグループワークの構成にすると思います。理想は8割グループワークです。
その方が学びが多くなるからです。
そうとわかってはいるものの、受講側としては極力グループワークは避けたくなります。
聞いているだけの方がラクですからね。
ある本にこういう言葉がありました。
「生きた実感を味わわせてくれるのは不確実性だ」
知らない人と話すことは不確実性です。
シカゴ大学で行った実験によると、通勤途中で「見知らぬ人に話しかける」を取り入れた人は、そうでない人と比べ、満ち足りた気分になり仕事の生産性も上がったようです。
たしかに、道端で見知らぬ人と話したとき、新しい人と出会ったとき、新しい経験をしたとき、その日を振り返ると充実した一日のように感じられます。
先日の研修でグループワークという不確実性があることで、結果的には気づきも多くいい時間を過ごせました。
不確実性をどれだけ増やしていけるか。
日々の生活にも取り入れていきたいですね。
この視点でこれからの予定を組んでいけると、また違った世界が広がってくるのだと思っています。