0110 不確実性を大事にする

中小企業診断士は資格の更新のために、決まった回数の研修を受ける必要があります。

1年に1回程度、国の中小企業施策と、企業経営に関し何かしらのテーマを学んでいきます。

先日、オンラインで研修を受けました。

研修自体は時間が長く休憩が少ないため、集中力が続かずキツイのですが、学ぶことは多いです。

この研修の中で、グループワークがありました。

オンライン上で4−5人に分かれ、意見交換するという簡単なワークです。

グループワークを行う前は、乗り気ではありませんでした。

知らない人とのグループワークのため、気持ちを一段階上げる必要があるからです。

講習・セミナーを受講する側としては、グループワークは気が進まない人も多いのではないかと思います。

一方、提供する側としては、グループワークは大事だと捉える講師は多いと思います。

私が講師になる場合は、特段の制限がないのであれば、半分以上をグループワークの構成にすると思います。理想は8割グループワークです。

その方が学びが多くなるからです。

そうとわかってはいるものの、受講側としては極力グループワークは避けたくなります。

聞いているだけの方がラクですからね。

ある本にこういう言葉がありました。

「生きた実感を味わわせてくれるのは不確実性だ」

知らない人と話すことは不確実性です。

シカゴ大学で行った実験によると、通勤途中で「見知らぬ人に話しかける」を取り入れた人は、そうでない人と比べ、満ち足りた気分になり仕事の生産性も上がったようです。

たしかに、道端で見知らぬ人と話したとき、新しい人と出会ったとき、新しい経験をしたとき、その日を振り返ると充実した一日のように感じられます。

先日の研修でグループワークという不確実性があることで、結果的には気づきも多くいい時間を過ごせました。

不確実性をどれだけ増やしていけるか。

日々の生活にも取り入れていきたいですね。

この視点でこれからの予定を組んでいけると、また違った世界が広がってくるのだと思っています。

35歳のときに40年以上続く会社を後継者として 事業承継を行い、6年間代表として経営に携わりました。代表を退任後は、中小企業の事業承継を支援しています。中小企業診断士/ビジネスコーチ
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