『日本銀行 我が国に迫る危機』(河村 小百合著/講談社現代新書)

この本を読むと、いかに今の日本の財政状況が危機的かがわかります。
今までの日銀の政策を丁寧に分析しながら、海外の中央銀行の取り組みや考え方も交え、
どこに問題があるかが示されています。
全体的に説得力もあり、本のタイトルにあるように「我が国に迫る危機」をしっかり感じる内容でした。
財政破綻となったらどうなるのか?
最終的には、資金の移動は制限され、国民に対する厳しい課税が待っている。
終戦間もない時期に同様のことがあったようです。
そのときの反省と教訓は生かされているのでしょうか?
少しの物価上昇で生活が厳しくなる人が多い現在、大きな課税が進めば確実に社会は混乱します。
そんなこと想像もしてこなかったのですが、この本を読んで、そういうこともあり得る話なんだという感想を持ちました。
経済理論はいくつかあり、様々な意見があります。
どれが正しいのか、私は専門家ではないのでわかりません(専門家の中で意見が割れているのでなおさらですね)。
それでも、政策を立案・実行する人たちは国民にしっかり説明をして欲しいですよね。
現状はどういう状態で、何に課題があり、どういったことを行う予定で、それはどういった効果が見込まれるのか、マイナスはあるのか、今のままではどういうリスクがあるのか。
正直に。
経済分野の専門家でない人も、状況をしっかり把握する努力をしていくことは大事なんだと思います。
この本のおかげで、この分野を、より突っ込んで学んでいきたいと思うようになりました。
