若い頃は「善」を良く見ていました。
自分の周りには良い人しかいなかった。
多少イヤな人はいても、それは大した話ではありませんでした。
でも、30歳前後で人の「悪」の面を見る機会がありました。
そして、40歳を超えた今は、人の中に「悪」の部分が存在していることをしっかり受け止めないといけなと思うようになってきました。
「善」と「悪」があり、どちらを選ぶかはその人次第。
「悪」があるから「善」があるとも言えます。
人が絡めばそれぞれの欲望がぶつかり合う。
身近なことはもちろん、遠い国で起きているニュースを見てもそう思います。
スーダンで起きていることも、結局は人の欲望ですよね。
目の前に映る光景を「いい」「悪い」ではなく、関わる人たちがどういった欲望を持っているのか、どういう生き方を選んでいるのか、そういった視点で見ていけるともう少し深く物事を理解できるのだと思います。
欲望をどこへ振り向けるのか。
意識していないと欲望の持つ大きなパワーに引っ張られます。
結局は、方向性を決められるのは自分自身でしかありません。