『ユーモアは最強の武器である』(ジェニファー・アーカー、ナオミ・バグドナス著/東洋経済新報社)
仕事をしている中でユーモアが欠落していると感じることが多々あります。
真剣にやりながらも、ユーモアを入れる余裕は持ちたいもの。
本書ではユーモアがもたらす効果が解説されています。
ユーモアに関して4つの思い込みがあると書かれています。
- ビジネスは真面目であるべきという思い込み
- うけないという思い込み
- 面白くなくちゃいけないという思い込み
- 生まれつきの才能という思い込み
確かに、どれもなんとなく思ってしまう内容です。
特に仕事をしている最中は真面目にやらねばと思うあまり、ユーモアを忘れてしまっています。
仕事でユーモアを活用することでの効果も紹介されています。
知的に思われる、信頼感が増す、創造力が高まる、ストレス耐性が強くなる。
こんな言葉が印象に残りました。
「ユーモアは嘘いつわりのない知性の証だ」(p.73)
適切なタイミングでさらりとユーモアを交えて話す人を見ると知的だと感じます。
そして、その余裕のある感じが信頼にもつながります。
では、ユーモアをどう交えていけばいいのか。
その手法が紹介されています。
その中に「コールバック」というものがあります。
コールバックとは、「以前うけたジョークや面白かったできごとを引き合いに出すこと」(p.143)です。
コールバックを活用することでグループの絆を深める効果があります。
みんなで以前面白かったことを話題にすると全員が団結する感覚になります。
これは仕事上でも手軽に活用できる手法だと思いました。
本書はアメリカをベースとした内容になっています。
欧米特有のユーモアってありますよね。
日本の感覚では若干ズレることも。
でも、欧米の人たちのさりげないユーモアに惹かれます。
特に真面目な真剣な場でさらりと交えるユーモアは素敵です。
場が和みますし、そこにいることが楽しくなります。
欧米の人たちはユーモアセンスがあるなと思っていましたが、そのユーモアはみんなが自然と出来るわけではなく、それぞれに努力している結果なんだということを本書から感じました。
仕事の場で陽気な雰囲気でユーモアを意識する。
取り組んでいきたいです。