1261 『図説 大聖堂物語』

『図説 大聖堂物語』(新装版)(佐藤達生、木俣元一著/河出書房新社/2011年)

ゴシック建築といえば大聖堂。

大聖堂とは、司教が座る椅子である司教座が置かれている教会堂を指します。

大きくて荘厳な大聖堂は11世紀以降建てられるようになり、ゴシック大聖堂は12-13世紀で盛んになりました。

本書は写真と図で大聖堂の歴史・時代背景・構造・美術をわかりやすく解説しています。

当時は建築と美術は一体だったといいます。

「『芸術』という概念はなかったかもしれないが、この言葉を用いるならば、大聖堂は最高の芸術であった。」(p. 12)

木々をイメージさせる建物、ステンドグラス、バラ窓、彫像、光を用いた内部空間など、美のかたまりであるところに惹かれます。

ステンドグラスは外部からの光を使って表現されますが、当時は読み書きできない人が多かったので、聖書の内容を伝える役割もありました。

たとえばシャルトル大聖堂の窓全体には、「放蕩息子のたとえ話」が升目に一つ一つの場面として表現されています。

彫刻も魅力的なものが多い。

聖書の中の人物を模した彫像もあれば、雨水の排水口が動物や怪物になっているものもあり、柱の下には植物文様も見られる。

「中世では、石からつくられた彫刻でも、木からつくられた彫刻でも、彩色が施されていた」(p. 86)

今では色がなくなり灰色の彫刻というイメージになっていますが、これらが色彩豊かだったとすると、外観の華やかさ想像するだけでわくわくしてきます。

大聖堂は「キリスト教の建物」という漠然とした捉え方しかありませんでした。

本書を読んでいて「美術と一体になった建築物」をこの目で見たくなりました。

すぐにはヨーロッパへ行けないので、写真集のようなもので楽しんでいこうと思っています。

経営経験やコーチングの実践を通じて、深い対話により経営の選択肢を広げ、納得感のある意思決定をご支援しています。また、組織やチームの関係性を育む支援に取り組んでいます。3Cサポーター/中小企業診断士
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