この週末はゲーテの『ファウスト』の再読に没頭しました。
不思議ですね。
1回目ではよくわからなかったことが、2回目だとすんなり理解できる。
1回目では入ってこなかった言葉が、2回目だとどんどん入ってくる。
1回目では「ごちゃごちゃ」というイメージだった場面も、2回目ではしっかり意味のあるものとして受け止めることができる。
作品が何を伝えようとしているのか、自分なりの受け止め方でじっくり考えました。
小説や戯曲といったストーリーでは赤線を引いたりメモを書き込んだりすることは好きではないのですが、『ファウスト』の2回目では気になった箇所に線を引き、自分なりに考えたことを書き込む作業をしました。
この作品はそういう読み方が自分には合っています。
かなり深い読書ができました。
2回読むというのも良いものですね。
普段は要点をまとめるために線を引いた箇所を振り返ることはしていますが、頭からしっかり同じように読み返すことはほとんどありません。
そんな時間があるなら、次の本に移りたい(笑)
読んだことに満足してしまうタイプなので、本を何度も読み込むということは苦手です。
今回はその苦手なことをやったわけですが、これは読書の楽しさが増すということがわかりました。
とくに小説・戯曲といった文学作品は読み返すことは楽しい。
登場人物がどんな感情の流れになっているのか、どう成長しているのか、作者は何をこれで伝えたいと思っているのか。
そういうことに真摯に向き合うことで、作品の良さがもっとわかりますし、読書の質が高まる気がします。
『ファウスト』は戯曲形式なのですが、読んでいてたくさんの戯曲に接していた学生時代の頃を思い出しました。
あのときは何度も何度も読み返しながら作品やキャラクターの理解を深める作業をしていました。
シナリオ分析です。
そうやって作品のことがわかってくると、とても楽しくなり、何度も読み返したくなるんです。
忘れていたあの感覚。
今回はそれも思い出させてくれました。
学生時代に読んだ古典といわれるような作品も読み返してみようかな。
受け止め方も変わっているだろうし、また違った作品との接し方ができるかもしれませんね。
必ず本は2回繰り返して読む、という人がいます。
「えー、それはめんどくさい」って思っていましたが、作品によっては2回繰り返すのも良いものだということを学びました。
でも、やっぱり2回繰り返して読むのはめんどくさい(笑)
『ファウスト』のように「2回繰り返して読みたい」と思える作品に出会いたいです。
