「コミュニケーションの質が上がれば自ずと業績につながります。」
ある社長がおっしゃったことです。
コミュニケーションの質が上がれば、社員のモチベーションも上がり、前向きにもなり、アイデアも出やすくなり、トライする機運が高まり、結果的に課題への取り組みが加速します。
この一連の流れをどう作っていくか。
これを構築するための手法やフレームワークはあります。
さまざまな理論もあります。
でも、これを実現できている会社は少ない。
先ほどの会社へご支援に入らせていただいたのですが、実際にこれができています。
組織はフラットだし、社員も明るく、楽しそうに働いている。
休憩時間でも仕事の改善点を話し合うくらい社員が生き生きしている。
以前はこうではなかったようです。
では、こういう組織文化をどう作ったのか。
きっかけは社長の人生観が変わったことにありました。
私生活で長期間にわたり苦労した経験があり、それを通して人にも優しくなれた。
人生観が変わることで、社員に対する接し方も変わってくる。
「人生は短いということを実感しました。だからこそ、会社という箱に集まる人たちには、そのときは楽しく働いて欲しい。」
この価値観が今のフラットな組織文化をつくることにつながっています。
話を伺っていて、感動を覚えました。
と同時に感じたのは、リーダーの質は人生経験が大きく影響するのだということです。
手法でもテクニックでもない。
頭で理解していても、それを体現できる人は少ない。
体現できるところまで昇華させるには、そこに裏付けされる人生経験がないといけないのではないか。
「社員を大切にする」と口で言うのは簡単です。
でも、本当に社員を大切にしている人は少ないし、そういった部分はふとした瞬間に表れてしまう。
周りからはよく見えます。
自分が体現できてはじめて周りが変わってくる。
コミュニケーションが良くなれば業績が上がる。
理想論であり、目指すべきものである、と捉えていましたが、それを実際に組織文化として成立させている会社に出会えました。
私にとっては大変大きなことでした。
そして、これを手法で実現させようとすることには無理があるのではないかという思いも出てきました。
組織文化はリーダーにかかっている。
ここを前提にしておかないと、組織変革の支援が空回りするのではないかと思っています。
