「3Cサポーター」として経営支援する際に、クライアントにどう関わるか(介入するか)にいつも意識を向けています。
今まで大事にしてきことは、「傾聴」であり「問い」です。
大抵の場合はこれらをバランス良く組み合わせながら経営支援を行えているのですが、ある社長に対しては私からの「問い」が圧倒的に少ないということに気がつきました。
ほとんど聴いているばかり。
こちらからの関わりは、問いを投げるというより、一緒に何かを検討したり、自分の意見を伝えたりすることが多い。
社長がよく喋る方でもあるからです。
先日、社長が消極的な捉え方で話をしていた際に、私は咄嗟にリフレーミング(物事を捉え直すこと)して前向きな話として投げ返しました。
それを受けて、社長もその前向きな捉え方をご自身の言葉として再度話し始めました。
こうなると社長にとって見える景色が変わってきます。
あとからこの一連の流れを振り返って思ったのは、「問い」以外の介入方法もあるのだなということでした。
今までは「問い」を大事な介入方法としていたのですが、たとえばリフレーミングといった介入でも場が変化するのだということを実感できました。
もちろん、リフレーミングの大切さは頭ではわかっていたのですが、それが無意識で行えて、その効果を実感できた。
これは今の私には大きな気づきとなりました。
つまり、介入の仕方に「自由度」が出てきたということでもあるのです。
自分なりのアプローチを作ってきましたが、そこにとどまってはいけないということですね。
自由度が増せば、もっと違った介入ができる、ご支援ができる。
この自由度の広がりは自分を信じることにもつながる(その場の「即興」を大事にしているので自分を信じることが大事になります)。
自由度が増したからでしょうか、心底「楽しい」とも感じました。
介入方法は「問い」以外にもある。
自由度が増したから「楽しい」と感じた。
この2点が大きかったです。